中高年の方で、体調を整えたい、健康を維持したいという方は、ピアノを弾いてみてはいかがでしょうか。
今回のテーマは、ピアノの弾き語りです。
実は、ピアノの弾き語りは、あらゆる脳トレの中でも、最も良い効果が期待されると言われています。
では、健康にどのような効果をもたらすのでしょうか?
- ピアノ歴38年
- 40代〜70代の方が集まる音楽教室を開講
- らくらくピアノ認定講師1級取得
- 中学校音楽教諭二種免許取得
- 音楽健康指導士
中高年にピアノ弾き語りをすすめる理由
ピアノを弾くことは、どの年代の方にもメリットがありますが、特に中高年の方におすすめです。
というのも、若い頃と同じように運動することができないので、ピアノを弾くことで別の運動ができるようになるからです。
また、ピアノを弾くことは、自分を表現する機会にもなり、楽しい体験ができます。
そしてなんと言っても、
- 指を動かす
- 声を出す
この二つのことを同時にすることが、脳に良い刺激を与えているのです。
指のバラバラ運動、声を出すことによる唾液の分泌や腹筋運動など。
ピアノを弾くことで得られる心身の健康効果は数え切れないほどあるので、きっと驚かれることでしょう。
ピアノ弾き語りによる健康への効果
ピアノの弾き語りが、なぜこれほどまでに総合的な心身のエクササイズになるのでしょうか?
ピアノを弾くことで、中高年の方には以下のような健康効果が期待できます。
手・指・口の運動は、脳の活性化に最強!
脳に伝わる刺激が、一番多い体の部位が「手・指・口」なのです。
指をバラバラに運動させるピアノが脳の活性化に役立ちます。
さらに一緒に歌うと、脳の大部分に刺激を与えられるのです。
鍵盤を「弾く」という刺激が重要
ピアノは指をバラバラに動かすだけでなく、鍵盤をタップする刺激が加わるため、
- 記憶や学習を司る大脳の前頭前野
- 運動の指令を出す運動野
- 位置情報を判別する頭頂葉
など、広い範囲の脳を活性することができます。
さらに、体内にある約400億本ある末梢血管の多くが集まっている手と指の筋肉を使うことで、
末梢血管の血行が促進され、脳にも新鮮な血液が行き渡ることになります。
弾きながら歌うと脳活効果がアップ!
口や舌の動きも脳に大きい影響を与えます。
歳をとっても、脳には「幹細胞」という新たに生まれる細胞があります。
この幹細胞は、脳を刺激すると増えると言われています。
ピアノを弾きながら歌うことは、まさに楽しみながら脳活できる貴重な時間です。
自分を表現したり、リラックスしたりするきっかけにもなりますね。
そして、新しいことにチャレンジする精神こそが、
認知症の予防に効果が期待できるのです!
ピアノ弾き語りのコツは?
ピアノの弾き語りって、なんだか難しい・・・と思っていますか?
実は、ピアノの弾き語りは、クラシックの曲を弾くよりも簡単です。
基本的な弾き方は、
右手はコード、左手はベース音(根音、ルートとも言います)を弾きながら歌う
これだけで、立派な弾き語りになりますよ。
例えば・・・
右手:「ド」「ミ」「ソ」を同時にひく。
左手:「ド」を弾く
歌:「ド〜」と歌う
これは「C」というコードを弾きながら歌っています。
どうでしょうか?
意外と簡単だと思いませんか?
▼コードの弾き方については、こちらの記事をご覧ください
中高年におすすめの曲3選
それでは、中高年のあなたにおすすめのピアノ弾き語り曲を紹介します。
どれも知っている曲ばかりではないでしょうか?
この3曲は、コードが簡単な構成になっていますので、
初心者でも弾きやすくなっています。
この3曲のコードが載っている楽譜はこちら
このテキストは、他にも「なごり雪」や「いい日旅立ち」など、
昔懐かしい曲もたくさん載っていますよ!
歌詞は載っていませんので、上の曲名のところをクリックして確認してくださいね。
では、弾き語りの手順を紹介します。
YouTubeなどを活用して、声を出して歌ってみましょう。
コードが「C」なら、ルートは「ド」の音になります。
お好きな指で「ド」を弾いてみましょう。
ルート音に合わせて歌ってみましょう。右手はお休みです。
「C」なら「ド・ミ・ソ」
「F」なら「ド・ファ・ラ」
右手でコードを弾きながら歌ってみましょう。左手はお休みです。
右手はコード、左手はルート音を弾き、その音を伸ばしながら歌います。
慣れてくれば、音をのばすだけでなく、リズムを刻んでみましょう。
こちらの記事にコードことを書いています
ヤマハ「ぷりんと楽譜」では、1曲ずつ購入できます。必ず「サンプル」を表示して、難易度を確認してから購入してください。
まとめ
体型維持や健康維持を考えている中高年の方は、ピアノを弾きながら歌うことをやってみてはいかがでしょうか?
ピアノの弾き語りは、調整能力の向上、記憶力の改善、気分の向上など、多くのメリットがあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
▼歌うのは苦手!という方はこちらの記事を読んでみてくださいね。