歌のキーが高いからちょっと下げたいんだけど、どうやってやるの?
ピアノの弾き語りをしようと思った時に、歌のキーが合わない場合がありますよね。
例えば、男声の曲を女性が歌う場合など。またその逆もありますね。
どうやって譜面のキーを変えたらいいのか困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初心者におすすめの移調のやり方や注意点を紹介します。
この記事を読めば、移調のやり方がわからなかった人でも簡単にできるようになりますよ!
- ピアノ歴38年
- 40代〜70代の方が集まる音楽教室を開講
- らくらくピアノ認定講師1級取得
- 中学校音楽教諭二種免許取得
- 音楽健康指導士
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移調ってなに?
そもそも移調とは、その曲の高さを変えることです。
高さは「Key(キー)」と呼ばれますね。
キーを変えても、リズムやメロディー、コード進行はそのままの状態で高さだけを変えるので、聴こえ方は変わりません。
カラオケの「キーを変える」というのと同じですね!
キーを変えたからといって、メロディーが変わったりリズムが早くなったりするわけではありません。
変更したキーに合わせて全ての音が同じようにずれているだけなのです。
移調のやり方
それでは、移調のやり方を紹介します。
移調の手順は以下の通りです。
- その曲の最初の音または最後の音を確認する
- 最初の音をどのくらい上げたい(下げたい)のか確認する
- 高さを決めたら譜面に書く
- 調合(シャープまたはフラット)を付ける
順番に説明していきますね!
最初の音(または最後の音)を確認する
まずは、その曲の原曲キーを調べます。
原曲キーを調べるときは、その曲の基本の音(ベース音)を探す必要があります。
探し方は簡単!
曲の最初の音か最後の音がベース音になっていることがほとんどです。
この楽譜をみてください。
この曲は「カエルの歌」です。
「ド」から始まっていますよね。この曲は「ド」つまり「C」がキーとなります。
最初の音をどのくらい上げたい(下げたい)のか確認する
あなたは、どのくらいキーを変えたいですか?
この曲を1音上げたとしたら、最初の音は「レ」になります。
「レ」から始まっているので、キーは「D」になります。
高さを決めたら譜面に書く
移調したい高さが決まったら1音1音譜面に書いていきましょう。
先ほどの「カエルの歌」を1音ずつ上げて譜面に書いていきます。
1音ずつ上げて書きました。
でも、このまま弾いてみると、少し変なメロディになっていますよね。
理由は、キーが変わったら♯や♭をつける必要があるからです。
調合(シャープまたはフラット)を付ける
どこにシャープとフラットをつけるの?
と思いますよね。
下の表を見てください。
1音上げた「D」のキーは、下の表の通り♯を2つ付けると綺麗なメロディになります。
歌い出しの音 | メジャーキー(明るい曲) | マイナーキー(暗い曲) | #を付ける音 |
ド | C | Am | なし |
ソ | G | Em | ファ |
二 | D | Bm | ファ、ド |
イ | A | F#m | ファ、ド、ソ |
ホ | E | C#m | ファ、ド、ソ、レ |
歌い出しの音 | メジャーキー(明るい曲) | マイナーキー(暗い曲) | ♭を付ける音 |
ファ | F | Dm | シ |
シ♭ | B♭ | Gm | シ、ミ |
ミ♭ | E♭ | Cm | シ、ミ、ラ |
ラ♭ | A♭ | Fm | シ、ミ、ラ、レ |
レ♭ | D♭ | B♭m | シ、ミ、ラ、レ、ソ |
「ファ」と「ド」にシャープをつける!
ト音記号の横にもシャープをつけます。これが調合です。
この譜面には「ド」ありませんが、曲の中に「ファ」と「ド」が出てきたら、全てシャープをつけます。
「ファ」と「ド」にシャープをつける(半音あげる)ことによって、いつもの「カエルの歌」になりましたね。
シャープやフラットは、キーによってつける音が変わっています。
歌い出しの音から、シャープやフラットをどこにつければいいのか探してみてください。
メジャーキーでもマイナーキーでも、#や♭を付ける場所は同じです。
あなたが移調したい曲はどのキーか分かりましたか?
まとめ
今回は、初心者でもできる簡単な移調のやり方を解説しました。
胃腸は、ピアノの弾き語りなどをするときにとても便利です。
移調のコツはシャープやフラットができるだけ少ないキーを選ぶことです。
そのほうが、楽に演奏できますよ!
ぜひ参考にして、移調にチャレンジしてみてくださいね。
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