カノンってよく聞くけど、どんな音楽のことを言うのかな?
このような疑問ありませんか?
カノンと聞けば、「バッハのカノン」のことを思い出す方が多いのではないでしょうか。
「バッハのカノン」は有名な曲で、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、カノンは曲名ではなく、演奏方法ということをご存知でしたか?
今回は、「カノン」の演奏方法について深掘りしたいと思います。
この記事を読めば、普段なんとなく知っていると思っていることが、
スッキリ理解できるようになりますよ!
- ピアノ歴38年
- 40代〜70代の方が集まる音楽教室を開講
- らくらくピアノ認定講師1級取得
- 中学校音楽教諭二種免許取得
- 音楽健康指導士
「カノン」ってどんな音楽なの?
あなたは「カノン」という曲を聴いたことがありますか?
こちらが皆さんがよく知っている有名なバッハの曲「パッヘルベルのカノン」です。
とっても心に染みる曲ですね。
ピアノバージョンはこちら。
こんな素敵なメロディが300年前に作られていたんですね。
私も大好きな曲です。
実際に、私の娘にも「カノン」と名付けたぐらい!
では、この「カノン」と言う曲の名前の由来や構成について、解説していきます。
「カノン」の名前の由来は?
カノンは、古代ギリシャ語のKanonに由来しています。
文字の意味は「物差し(定規)」のことで、
転じて「信仰の中心となる教え」、「それと指して決めること」を意味するようになりました。
このように、決められたルールに則って演奏するという意味で「カノン形式」という言葉が使われるようになりました。
西洋では、14世紀ごろにカノンの形式の楽曲が現れています。
それ以降は数多くの巨匠により、楽曲としてまたは楽曲の一部として活用されてきました。
ブラームスの女声合唱用のカノン集や、フランクのヴァイオリンソナタ(1886)終楽章のカノン技法などが有名です。
「カノン」の音楽の構成は?
では、「カノン形式」とは一体どのような形式なのでしょうか?
冒頭部の主題となる旋律を、後続する他の声部が一定の法則に従って、
少し遅れて模倣しながら追いかけてゆく
このような作曲技法の形式です。
この技法を使った楽曲をすべて「カノン」と言うときもあります。
例えば、誰もが子どもの頃に一度は歌ったことのある
も、そのうちの一つです。
声楽曲で「輪唱(りんしょう)」と呼ばれる歌ものは、
同じ旋律を少し遅らせながら追いかけていく・・・
機械的に構成された最も単純な「カノン」です。
ただし、必ずしも同じ動きばかりでなく、
時には先行の旋律を逆行したり、
音の長さを倍にしたり半分にしたり、
様々な工夫を凝らすこともあります。
形式も多種多様で、声部の数、主題の数、声部どうしの動き、先行部と後続部の関係など、
たくさんの型に分類されます。
「カノン」の基本のコード
カノンは、輪唱の他にもう一つ大きな特徴があります。
それは、「パッヘルベルのカノン」に出てくる基本のコード進行です。
C→G→Am→Em→F→C→F→G
※Key=Cの場合
このコード進行は、パッヘルベルのカノンに出てくるコード進行なので、
「カノン進行」とも言われています。
このコード進行は、人の耳にとても心地が良く、す〜っと染み込むコード進行なんです。
このコード進行を使えば曲はヒットすると言われているくらい。
J-POPでもこのコード進行が使われている曲がたくさんありますよ。
例えば
あいみょんさんの「マリーゴールド」です。
この曲は、最初のAメロとサビの部分が「カノン」進行になっています。
他には
スピッツさんの「チェリー」。
こちらはAメロが「カノン進行」になっています。
聴いていて体に心地よいのは、そういう理由だったんですね。
こんな曲にもカノン進行が使われています
ヤマハ「ぷりんと楽譜」では、1曲ずつ購入できます。必ず「サンプル」を表示して、難易度を確認してから購入してください。
まとめ
いかがでしたか?
「カノン」というのは曲名ではなく、演奏法ということがわかりましたね。
他にも「カノン」奏法で演奏されている曲がたくさんあります。
「カノン進行」が使わている曲をミックスさせた動画ありました。
面白いですね!
他にも見つけてみてくださいね。
音楽を聴く楽しさが倍増しますよ!
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