ピアノの椅子の高さ、適当に合わせていませんか?
実は、中高年の方にとって、ピアノの椅子の高さは非常に重要なんです!
- 長時間練習していたら疲れる
- 最近腰が痛くなってきた
- どの高さの椅子で弾いたらいいのか分からない
このような方は、この記事を読んでください。
この記事では、ピアノの椅子の高さを調整する際に、考慮するべきポイントを分かりやすく解説します。
また、椅子の種類別にメリットとデメリットも解説します。
適切な椅子の高さで、心地よい演奏環境を作るためにも、この記事をぜひ参考にしてください。
- ピアノ歴38年
- 40代〜70代の方が集まる音楽教室を開講
- らくらくピアノ認定講師1級取得
- 中学校音楽教諭二種免許取得
- 音楽健康指導士
椅子の高さが中高年にとって重要な理由とは?
中高年からピアノを始めた方にとって、ピアノの椅子の高さはとても重要となります。
理由は、高さが合わないまま引き続けていると、
- 腰痛
- 肩こり
- 頭痛
- 腱鞘炎(腕の炎症)
など、知らず知らずにさまざまな症状が出てきてしまいます。
「最近なんか肩が凝るなぁ・・・」
と思ったら、それはピアノの椅子の高さが原因かも知れません!
子どもとは違う!ピアノの椅子の高さを決めるポイント
大人と子どもでは、ピアノの椅子の高さが違うことをご存知でしょうか?
子どもの場合は、鍵盤と腕がを水平にすることが基本です。
しかし、大人になってからピアノを始めた人は、腕の筋力が鍛えられていません。
ですので、
腕と鍵盤が水平より少しだけ高めに設定することがポイントです。
こうすることで、腕の重みを利用して弾くことができるので、腰痛や肩こりの軽減になります。
その上、しっかりした音が出せるようになります。
無理な力を入れずに済みますので、練習の継続もしやすいですね♪
正しい椅子の座り方
椅子の座り方も重要です。
正しく座ることで、長時間でも疲れにくくなります。
正しい座り方のポイントは、
- 背筋を伸ばす
- 浅めに座る
- 鍵盤とお腹の間に30~40cmの空間をつくる
浅めに座ることで、重心が前にいき、鍵盤に力が伝わりやすくなります。
また、背筋を伸ばすことで腰痛や肩こりが防げます。
きちんと座れているか、鏡やスマートフォンなどで確認してみましょう。
背中は常に「伸ばして、伸ばして・・」と思いながら弾かないと、すぐに背中が丸くなりますので気をつけてください!
【タイプ別】ピアノの椅子のメリット・デメリット
ピアノ用の椅子には、大きく2種類の椅子があります。
背もたれがある椅子
こちらは、子どもさんが小さいときに使っていた椅子ですね。
背もたれがあり、ガチャガチャと段階的に調節できるタイプです。
背もたれ付きのメリット
- 背もたれがついているので、お孫さんなどが座っても安心
- 高さの変更がすぐにできる
背もたれ付きのデメリット
- 細かい高さ調整ができない
- 背もたれがあるので、ドレスでは座りにくい
背もたれがない椅子
こちらは背もたれがないタイプです。
グランドピアノの椅子にはこちらの椅子がよく使われています。
背もたれなしのメリット
- 高さ調整が無段階なので、好きな高さに微調整できる
- どっしりとした安定感がある
背もたれなしのデメリット
- 背もたれがないので、「少し休憩」ができない
- 少し重め
私もこの「背もたれなし」タイプを使っています。
調整はクルクルと回して簡単にできますので、大人の方はこちらの方がオススメです!
まとめ
今回は、中高年のための椅子の高さについて解説しました。
中高年になってからピアノを始めた方の最適な高さは、
鍵盤と腕が水平より少し高めに設定する
と覚えておきましょう。
腕の重みを利用して弾くと、疲れにくくなりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね!